最近、iPhone SEからiPhone XSに変更しました。今更ですが、Apple Payの設定をしてて「あれ?普通のMasterCardでNFC決済できそう?」と気づきの記録です。
コンタクトレス決済って?
コンタクトレス決済とは、非接触IC決済のことで、ピッとカードを機械に触れて決済するアレです。日本では、Suicaとかの交通系ICカードやnanacoなどの電子マネーのFeliCaが主流と言われています。欧米ではNFC Type A/Bが主流とされ、VISA payWaveやMastercardコンタクトレスなどのクレジットカードの国際ブランドで利用することができます。
ヨーロッパでは、多くの国がNFC決済ができ、昨年のフィンランド旅行や今年のロンドン旅行では、クレジットカードを刺してPINコードを入れて…というのがちょっと面倒でした。以前書いたコンタクトレス決済の記事は以下にありますので、興味がある方はぜひ。
欧米でのコンタクトレス決済の主流であるNFC決済を使うには、コンタクトレス決済が搭載されたプラスチックカードを持つか、スマートデバイスが必要になります。スマートデバイスとは、要するにスマートフォンやスマートウォッチなどのコンタクトレス決済に対応したものということですね。
Appleは、iPhone 7からコンタクトレス決済に対応
ホント今更ですが、コンタクトレス決済にiPhoneが対応したのは、2016年に発売されたiPhone 7からです。その後、Apple Payで2017年9月から、「Mastercardコンタクトレス」、「JCB Contactless」、「American Express Contactless」も利用可能になりました。日本版ではiPhone 7にFeliCaが搭載され、Suicaが使える!と非常に話題になったのですが、私はFeliCaの話ばかりだったので、NFCが使えるとは思っていませんでした。
手の小さい私はiPhone SEがお気に入りで、大きいスマートフォンを手にするつもりもなかったので、iPhone 7発売後、2年以上スルーし続けたのですが、さすがのiPhone SEもバッテリーが持たなくなってきました。バッテリー交換にするか悩んだのですが、会社内にある自動販売機もSuica対応だし、いちいち財布を出すより、持ち歩いているiPhoneで飲み物も買ったほうが楽だし、買い換えるか…と先日iPhone XSに買い換えたのです。やっぱ大きいなぁと思いながら、いろいろ設定していたら「あら?NFC決済いけるんじゃないの!」と今更気付いたわけです。
Walletアプリで登録カード情報を見てたら…
何を見て気付いたのかというと、Walletアプリでクレジットカードを登録した後、登録情報を見ていたら、カード情報の下に「デバイスアカウント番号」が表示されています。QUICPayはFeliCaなのでわかるのですが、MasterCardの文字があります…。
そこで初めて私のiPhone XSもNFCに対応していることに気付いたのです(遅すぎる)。
ちゃんとAppleのサイトには説明が出ていますので、知らなかったのは私だけです。
NFC決済ができるということは、ローソンやセブンイレブンで順次変更されているマルチ決済端末が使える!マクドナルドでも使えるじゃん!ってことで使ってきたのです。
ローソンで使ってきた
会社が入るビルの1Fにはローソンが入っているので、そこで使ってきました。ローソンの支払い時に「クレジットカードで」もしくは「ApplePayで」と伝えればOKです。
もし、Pontaカードアプリが入っているのであれば「ApplePayで」と伝えれば、Pontaポイントも同時に貯めることができて便利!
ちょっと時間がかかるけど、iPhoneを機械に近づけたら決済完了しました。写真はiPhoneしか持ち歩いていないので撮れませんが、きっと他の人がとってくれているはず!
そんなわけで、ようやく私もNFC決済ができる人の仲間入りができたのです(おおげさ)。セブンイレブンもローソンと同じタイプの決済システムが順次導入されているので、NFCタイプの決済も可能になっています。
これならApplePayで支払い可能な国に行ってもコンタクトレス決済が可能です。
ApplePayが使える国や地域は?
アジア・オセアニアでは、日本、オーストラリア、ニュージーランド、シンガポール、中国、台湾、香港で利用可能です。
ヨーロッパは、イギリス、フランス、デンマーク、フィンランド、ポーランド、イタリア、ノルウェー、スイス、スウェーデン、ロシアなどなどで利用可能です。(ちょっと多いので省略)
その他、アメリカ、カナダ、ブラジル、アラブ首長国連邦などで利用可能です。
詳しくは、Appleで確認してください。
私が行ったことあって、また行きたいと思っている、フランス、フィンランド、イギリス、台湾では使えるので、よかった!って思っているところです。
決済方法の多様化
今後、消費税率が上がることでキャッシュレスが進みそうですし、ラグビーのW杯や東京オリンピック・パラリンピックにより、海外からの旅行者が増えると見込まれているため、このような決済方法の多様化がどんどん加速していくことでしょう。
クレジットカード払いの際に、クレジットカードを手渡して客の見えないところで決済をするお店もまだ多くありますが、マルチ決済端末の場合はコンタクトレス決済だけでなく、プラスチックカードも自分の手で決済ができるので、こちらも安心度は高いですよね。ヨーロッパでもマルチ決済端末の利用率は高く、クレジットカードの挿入口は客側にあります。このため、自分でカードを挿入し、PINコードを入れ、決済完了したらカードを抜くところまで行えるので、相手にカードを渡さない安心感がありました。
また、今後はQRコード決済システムがどんどん増えていきそうですし、企業や店舗は対応するのだ大変そうですね。個人としても、どのような決済サービスが自分にあっているのかなどを知る必要が出てくるでしょうから、そちらも大変になりそうです。(あと現金を使わなくなると、おつり計算みたいな簡単な算数もできなくなりそうだなぁ…。)
ApplePayでも使えないクレジットカードもある
最後に、ApplePayではすべてのクレジットカードが登録・利用ができるわけではありません。登録自体ができないクレジットカードや登録はできるけど、NFC決済はできずFeliCa決済のみ利用できるなどのカードもあります。詳細はお持ちのクレジットカードの会社のサイトなどでお調べください。
また、欧米でのコンタクトレス決済の主流とも言えるVISA PayWaveは対応されていません(クレジットカードとして、ネット決済などは可能)。というかVISA PayWaveはモバイル対応を終了させていっています。QRコードに向かうのか、他の仕組みを使うのか現時点では不明ですが、VISAユーザーが多いことからもApplePayのNFC決済が利用できるようになってくれることを願うところですね。
いずれにしても、今後は決済システムが大きく変わっていくことが見えています。ちょっと難しくなってきていますが、よくわかんないってならないように、様々な情報を理解していきたいですね。