午前中はホテルに荷物を預かってもらって、加賀藩主前田氏の居城だった国の史跡の金沢城へ行きます。
金沢城公園
金沢城の城址を整備してつくられた都市公園の金沢城公園。五十間長屋や菱櫓、橋爪門続櫓などの歴史的建造物が復元されています。
開園時間と入館料
開園時間は、3月1日〜10月15日は7:00〜18:00、10月16日〜2月末日は8:00〜17:00となっています。基本的に兼六園と同じですね。
金沢城公園だけなら、入場は無料です。
復元された五十間長屋や菱櫓、橋爪門続櫓を見学するのであれば、入館料が大人310円・小人100円が必要です。
こちらの見学時間は、9:00~16:30です。
菱櫓・五十間長屋・橋爪門続櫓
公園内を歩き、マップを見ながら復元された建物を見に行きます。
入場料を払い、建物に入ってから、靴を脱いでビニール袋に入れて持ち歩きます。
まずは五十間長屋です。長屋とは、倉庫だったとのことで、江戸の頃は武器庫として使われていたんだそうです。武器庫なので、ガラーンとして何もありません。
非常時には、砦として使われていたため、下にいる敵に向けて石を落とす「石落とし」と言われる穴が空いていました。
菱櫓は建物がひし形になっていることからつけられた名前で、外からではわかりませんが、中から見ると本当にひし形になっているのがわかります。建物がひし形なので、柱もひし形。面白い建物でした。
ひし形でひしゃげてるから、弱いんじゃないの?って思ったら、構造上は相当強くて、大きな地震があっても大丈夫なんだとか。
橋爪門続櫓は、橋爪門を通って二の丸に行く人を監視するための建物だったとのこと。
写真はどっちだか忘れましたが、菱櫓と橋爪門続櫓は3階建ての建物で上まで上がることができますが、非常に急な階段です。
上るのはいいんですが、降りるのが怖かったです。
アワアワと降りてきたら、近くにいた係りの方が、「時々落ちてくる人いるんですよー」なんて教えてくれました。
これは落ちちゃいますよね。
手すりにちゃんと掴まれるように、荷物はあまり持たずに観光に来た方が良さそうです。
石垣
金沢城は、長年にわたり造られてきたため、時代ごとに違う石垣が見れるんだそうです。
写真がなかったのでアレですが、時代ごとの石垣をサンプルのように並べている場所があるので、見てみると面白いですよ。
なんでも、切った石を並べるピシーっとした切り込みハギ積みより、昔の大きい岩と小さい石を組み合わせた打ち込みハギ積みの方が丈夫なんだとか。
時には、自然石を積み上げた野面積みが一番頑丈かもしれないよねーってことを、ボランティアガイドさんが教えてくれました。
熊本地震でも熊本城の石垣で残っているのは古いタイプの石垣だったから、やっぱり昔の人はすごいんだよってこともおっしゃっていました。
確かに、熊本城の崩れた石垣の多くは近代に復元したものですもんね…。
玉泉院丸庭園と玉泉庵
散策の最後に来たのは、玉泉院丸庭園です。
江戸時代に作られた庭園自体は、明治期に廃絶されてしまっています。
平成27年(2015年)3月に、文献や絵図、発掘調査に基づき設計された庭園が再現されています。
再現されてからまだ間もないため、とてもきれいでした。
庭園内にある玉泉庵という休憩所で、ベンチに座って庭園を眺めていると、ボランティアガイドさんに色々説明をしてもらいました。
再現するための発掘の話や江戸時代にはこんなことがあったらしいよなんて話、ブラタモリの収録の話など、話が多岐にわたりとても楽しかったです。
ガイドさんのお話を1時間くらい聞いてしまいました。
金沢城公園のボランティアガイドさんは、話が面白い方が多かったように思います。
各所で20分くらいずつ話し込んでしまって、楽しかった思い出しかありません。
また季節の違うときに行って、お話を聞いてみたいなと思いました。